スカイレール運行終了で惜しむ声

広島市安芸区のJR瀬野駅の前と住宅団地を結ぶ懸垂式のモノレール「スカイレール」は30日、運行を終了し、多くの人が別れを惜しみました。

「スカイレール」は広島市安芸区にあるJR山陽本線の瀬野駅の前と丘の上にある住宅団地とを結ぶ1.3キロを運行する懸垂式のモノレールです。
1998年に運行を開始しましたが赤字が続いたため、30日正午の便で運行を終えることになりました。
最終便の到着駅には最後の運行を見届けようと多くの地元の人や愛好家が集まり、カメラやスマートフォンを向ける姿が見られました。
そして、最後の乗客が下車すると、運営会社の村松明彦社長が「たくさんの方にご利用いただき、スカイレールを愛してくださった皆様に心より感謝申し上げます」とあいさつし、運行の終了を宣言すると、集まった人たちから拍手が送られました。
東広島市から訪れた22歳の女性は「廃止になると知って最終日に乗りに来ました。なくなるのはさみしいです。思い出として切符もとっておきます」と話していました。
「スカイレール」の代わりとなる交通手段としては、3月30日から電気自動車の路線バスの運行が開始されていて、スカイレールが運行していた区間に加えて、住宅団地の中を巡回するということです。