元福山大学サッカー部員 大麻譲渡などの罪で有罪判決

福山大学のサッカー部に所属していた学生が、同じ部の部員に大麻を譲り渡した罪などに問われた裁判で、広島地方裁判所福山支部は「安易に大麻を使用し始め、求められるまま友人に譲り渡していて、規範意識に相当問題がある」として、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

福山大学のサッカー部に所属していた濱祐輔被告(21)は、ことし1月、同じ部の部員だった前山竜飛被告(21)に大麻の成分が入った液体およそ0.6グラムを譲り渡したなどとして、大麻取締法違反の罪に問われました。
26日の判決で広島地方裁判所福山支部の松本英男裁判官は「安易に興味本位から大麻を使用し始め、求められるまま友人に譲り渡すなど、規範意識に相当問題がある」と指摘したうえで、「犯行を認めて今後は大麻を使用しないと述べて反省している」として、懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
また、26日、譲り受けた前山被告の裁判も開かれ、検察は、「大麻への依存性が認められ、規範意識が薄いと言わざるを得ない。猛省と再犯防止のため厳正な処罰が必要だ」として懲役1年を求刑しました。
判決は、5月8日に言い渡される予定です。