チョルノービリ事故から38年 平和公園で核廃絶・脱原発訴え

ウクライナ北部のチョルノービリ原子力発電所、ロシア語でチェルノブイリ原子力発電所の事故から26日で38年となるのにあわせて、広島市の平和公園で座り込みが行われ、参加した人たちが核廃絶や脱原発を訴えました。

広島県原水禁=原水爆禁止広島県協議会などは、チョルノービリ原子力発電所で1986年4月26日に事故が起きた翌年から毎年、座り込みを行っています。
26日、広島市の平和公園に広島県原水禁のメンバーなどおよそ50人が集まり、原爆慰霊碑の前で「核と人類は共存できない」、「原子力政策の転換を求める」と書かれた横断幕を掲げておよそ30分間座り込みました。
座り込みのあと、メンバーの代表が「ロシアによるウクライナ侵略では、原発が攻撃の標的になる危険性も改めて示した。チェルノブイリやフクシマ、そして世界に広がるヒバクシャの痛みを忘れることなく、改めて脱原発への歩みを進めなければならない」という内容のアピール文を読み上げました。
このあと、参加した人たちは原爆慰霊碑に向かって黙とうしました。
広島県原水禁の箕牧智之常任理事は「被爆者の高齢化が進み、やがて1人もいなくなると言われているなか、世界中で争いが起きていて、ロシアとウクライナの戦争もさらに長引くことを懸念している」と話していました。