海上保安大学校の実習生が遠洋航海へ出発

呉市の海上保安大学校の実習生らが22日、3か月余りにわたる遠洋航海に出発しました。

呉市にある海上保安大学校では、本科を卒業した実習生など海上保安庁の幹部候補生が遠洋航海の実習を行っていて、22日は実習生42人が出席して出港式が行われました。
この中では、筒井直樹大学校長が「自らの無限の可能性を信じ、実習や訓練に積極的に挑み、幹部海上保安官となるべく礎を築くことを期待する」と式辞を述べたあと、近くの幼稚園児から代表者へ花束が渡されました。
このあと実習生たちは近くのふ頭に移動して練習船「こじま」に乗り込むと家族らが見守る中、出発しました。
遠洋航海では3か月余りかけてアメリカやシンガポールなどを巡ることになっていて、実習生たちは初めて海外での長期の航海を経験するほか外国の海上保安機関との交流を通して国際感覚を養うということです。
実習生の大山天音さんは「積極的に学んで現場に出る前の最後の総仕上げとして後悔のないように全力で取り組みたいです」と意気込んでいました。
また、胡木皓一さんは「4年間大学校生活で学んできたリーダーシップを生かしていきたい」と話していました。