NPT準備委に派遣の高校生 被爆者から平和活動を聞く

ことし夏にスイスで開かれるNPT=核拡散防止条約再検討会議の準備委員会に広島から派遣される高校生が、研修会で被爆者から海外での平和活動について話を聞きました。

広島市中区で行われた研修会には広島市と福山市の高校に通う2年生と3年生合わせて8人が参加し、広島県被団協の箕牧智之理事長から話を聞きました。
8人は、ことし7月から8月にかけてスイスのジュネーブで開かれるNPT再検討会議の準備委員会の会合を傍聴するほか、ユースフォーラムに参加して各国の若者と戦争や核兵器について意見をかわす予定です。
研修会で箕牧理事長は、ニューヨークで核兵器禁止を求めるデモ行進をしたことや、現地の学校で若者に被爆証言した経験を紹介した上で、「被爆地広島に住んでいるからこそ私たちは世界に訴える役割がある。核兵器の恐ろしさについてしっかり発言して帰ってきて頂きたい」と訴えました。
話を聞いた盈進高校2年の大下真緒さんは「核兵器はだめだと国境を越えた共通認識を持てるように現地で被爆者の声を訴えていこうと思います」と話していました。
修道高校3年の世良達也さんは「世界には広島であったことを知らない人もまだいるので心に残るようなプレゼンテーションをしたい」と話していました。