「あしなが学生募金」県内で20・21・27・28日実施

病気や事故で親を亡くした子どもたちを支援する「あしなが学生募金」が、20日から県内で始まります。
広島ブロックの代表を務める大学生は、「未来ある子どもたちが進学できる世の中になってほしい」と訴えています。

「あしなが育英会」は、病気や事故などで親が亡くなったり、重い障害が残り働くことができなくなったりした子どもたちに、無利子で奨学金を貸し出していて、その原資を集めるための募金活動が県内でも20日から始まります。
募金活動を行う1人で、広島ブロックの代表を務める大学3年生の小泉光悠さんは、この奨学金を受けて広島工業大学に通っています。
小泉さんは双子の兄弟の兄で、生後3か月の時に父親を病気で亡くしました。
弟と2人で大学に進学するのは経済的に困難でしたが、「あしなが育英会」の奨学金を受けることができたため兄弟ともに大学に進学することができたと言います。
「あしなが育英会」によりますと、広島県内での募金や寄付は、2022年度は8057万円余りだったのに対し、昨年度は速報値で4570万円余りに減った一方、今年度高校に進学するために奨学金に応募した県内の生徒は、昨年度から1.6倍ほどに急増したということです。
小泉さんは「好きなことを学び続けることができる時間は、自分にとって楽しい時間なので大学に行ってよかったです。社会全体で未来がある子どもたちが進学できるような世の中にしてあげてほしいです」と話していました。
募金活動は20日・21日と、27日・28日の合わせて4日間、正午から午後6時まで、広島市と福山市の駅や中心部で行われます。