福山大学元学生 大麻取締法違反の罪で懲役1年求刑

福山市内で大麻を譲り渡したなどとして大麻取締法違反の罪に問われている福山大学の元学生の裁判が開かれ、検察は「高校生のころから繰り返し大麻を使用していて、依存性が認められる」などとして懲役1年を求刑しました。

福山大学のサッカー部に所属していた濱祐輔被告(21)は、ことし1月、当時住んでいた福山市内の自宅で同じサッカー部に所属していた元部員に、大麻の成分が入ったリキッドと呼ばれる液体およそ0.6グラムを譲り渡したなどとして、大麻取締法違反の罪に問われています。
19日、広島地方裁判所福山支部で開かれた裁判で、被告は「間違いありません」と述べて起訴された内容を認めました。
このあと行われた被告人質問で、被告は、「大麻は高校2年生のとき、友人がきっかけで使い始めた」などと述べました。
検察は、「高校生のころから繰り返し大麻を使用していて、依存性が認められる。また、他人に大麻リキッドを譲り渡して拡散するなど、規範意識が希薄だ」などとして懲役1年を求刑しました。
これに対し弁護士は「被告が大麻の売買をしたのは今回が初めてで、深い罪の意識があり反省している」などと主張し、執行猶予のついた判決を求めました。
このあと被告は、「自分のとった軽率な行動を非常に後悔しています。今後は、一切大麻と関わらないと誓います」と述べました。
判決は、4月26日に言い渡される予定です。