広島高速5号線工事で審査会が費用負担の調停打ち切り

広島市の広島高速5号線のトンネル工事をめぐり、工事を受注した企業が、国の審査会に工期延長による費用負担の減額を求めて申し立てた調停が打ち切られていたことが分かりました。
これにより、事実上、審査会では企業側の減額の要求は認められないことになります。

広島高速5号線の「二葉山トンネル」は、県と広島市が出資する公社が、2018年から整備を進めていますが、掘削機のトラブルなどで工期がたびたび延長されています。
それに伴う追加の工事費用の負担をめぐり、公社と工事を受注した共同企業体の間で折り合いがつかず、おととし、共同企業体側が負担の減額を求め、国の建設工事紛争審査会に調停を申し立てていました。
この調停について、審査会が3月づけで打ち切っていたことが関係者への取材でわかりました。
審査は非公開で、打ち切りの理由は明らかにされていませんが、これにより事実上、審査会では企業側の減額の要求は認められないことになります。
共同企業体を構成する大林組は「今後の対応は未定だが、地域住民の安全・安心を第一に工事を進めていく」としています。