高校生平和大使 ことしの募集始まる

署名活動や国連への訪問を通じて核兵器の廃絶を世界に訴える「高校生平和大使」のことしの募集が始まりました。元平和大使の大学生は記者会見で、「核使用のリスクが高まる中、何か自分も動きたいと考えている高校生に応募してほしい」と呼びかけました。

1998年に始まった「高校生平和大使」は、核兵器廃絶を求める署名を毎年、国連のヨーロッパ本部に届けていて、これまでに届けた署名は260万筆あまりにのぼります。
ことしの平和大使の募集が始まり、11日、支援団体が記者会見を開いて詳細を発表しました。
県内の募集人員は3人で応募資格は、ことし8月の時点で県内の高校生で来年8月の任期まで活動ができることです。
締め切りは今月24日で、選考会は来月26日に行われます。
会見には、2021年から1年間、平和大使を務め、現在も学生団体を立ち上げるなど平和活動を続けている広島市立大学2年の大内由紀子さんも同席し、「署名活動中に励ましの声もかけていただき、たった1筆でも核兵器のない未来に近づく行動だと感じた」と述べました。
大内さんは、ことし、選考委員も務めることにしていて「核使用のリスクが高まっている情勢で、何か自分も動きたいが何から始めていいのかわからないと思っている高校生にぜひ応募してほしい」と呼びかけました。