コロナワクチン約32万回分を廃棄へ

新型コロナウイルスのワクチンについて、国がワクチンを確保し無料で接種を行う枠組みが昨年度までで終了したことを受けて、広島県は供給を受けたワクチンのうちおよそ32万7000回分を廃棄することになりました。

新型コロナウイルスのワクチンは、昨年度までは国がワクチンのメーカーと直接、契約を結んで確保して自治体などに配送し、特例的に無料での接種を続けてきました。
昨年度まででこうした枠組みが終了したことを受けて、県は、確保したワクチンの廃棄について明らかにしました。
それによりますと、去年9月以降に使用されたオミクロン株の派生型「XBB」系統に対応したワクチンのうち、県が供給を受けたおよそ99万8000回分の3分の1にあたるおよそ32万7000回分が廃棄されることになります。
これついて広島県健康危機管理課は、「接種人数を事前に正確に把握することが難しいことに加え、希望する人が必ず接種できるように多めに供給を受けた結果これだけの量が廃棄される結果になった」としています。