宮島「新たな宿泊施設」誘致めぐり反対住民が集会

宮島の包ヶ浦自然公園に新たな宿泊施設を誘致する廿日市市の構想に対し、反対する住民たちが4日、集会を開き「宮島の自然や文化を守るために誘致を止める必要がある」などと訴えました。

廿日市市は、島の東部にある宮島包ヶ浦自然公園の市有地に、客室数50室以内、平均の客室単価が10万円以上の宿泊施設を誘致しようと事業者の公募に向けた準備を進めています。
これに反対する住民などでつくる「宮島包ヶ浦自然公園を守る会」が4日、宮島で集会を開き、およそ80人が参加しました。
集会では会の共同代表の1人で、宮島町総代会の正木文雄会長が「神の島とあがめられた宮島の自然や文化を守るために施設誘致を止める必要がある」などと訴え、市の構想に反対する署名を呼びかけました。
参加者からは「富裕層だけではなく誰もが楽しめる場所にするべきだ」とか「誘致の利益が地元に還元されないのではないか」といった意見や疑問が出ていました。
廿日市市は今後、地元の代表者などでつくる協議会を設けて事業への理解を得たいとしています。