原爆資料館入館者198万人余 過去最多

2023年度、広島市の原爆資料館を訪れた人は198万人あまりと、リニューアルオープンで注目が集まった2019年度を22万人あまり上回り、過去最多を更新しました。

原爆資料館によりますと、昨年度の入館者数は、198万1617人で、展示内容を一新してリニューアルオープンした2019年度を22万人あまり上回り過去最多を更新しました。
このうち、外国人は67万614人と全体の3分の1を占め、2019年度を14万人あまり上回って過去最多となりました。
理由について原爆資料館は、去年5月のG7広島サミットの開催により世界から注目が集まったことが主な要因だとしています。
また、3月から始まったインターネットで購入したチケットによる入館の実績が公表され、多い日では来館者の半数以上がインターネットのチケットで訪れたことや、入館者数が最大で2時間待ちとなっていた日を上回る日でも、待ち時間が1時間となる日もあるなど、混雑の解消に一定の効果があったということです。
原爆資料館の新しい館長にきょう就任した石田芳文氏は、「来館者数の増加は、世界で争いが起こる中、平和を熱望し、広島で平和を学びたいという人が多いことの現れだと捉えている。核兵器の非人道性をより理解してもらうため、展示の充実や環境の整備をはかりたい」と述べました。