呉 防衛拠点方針撤回求め抗議集会

日本製鉄の呉市にある製鉄所の跡地に防衛省が「複合防衛拠点」を整備したい意向を示していることについて、市民団体が方針の撤回を求める抗議集会を開きました。

日本製鉄の瀬戸内製鉄所呉地区の跡地をめぐって、防衛省は「多機能な複合防衛拠点」を新たに整備したいという意向を示しています。
これについて、広島県労連=広島県労働組合総連合や広島県原水協=原水爆禁止広島県協議会など7つの団体は、25日、広島市で抗議集会を開きました。
この中で、参加者は、「呉市が再び戦前の軍港になる可能性がある」などと反対や懸念を表明したり、4月、開催予定の市民集会への参加を呼びかけるビラを配ったりしていました。
抗議集会に先立ち、団体は防衛省に対して、防衛拠点として整備する方針を撤回し、日本製鉄との跡地の一括購入に向けた交渉を中止することなどを求める要請活動も行いました。
集会に参加した広島県被団協の佐久間邦彦理事長は、「呉が軍事拠点となれば日本が戦争に巻き込まれるかもしれない。多くの人にこの問題に関心を持ってもらいたい」と話していました。