安芸高田市 春の訪れ告げるミツマタの花咲く

安芸高田市で和紙の原料として知られるミツマタが黄色い花を咲かせ、春の訪れを告げています。

ミツマタは、枝の先が3つに分かれていることからその名がついたとされ、この時期に直径5ミリほどの黄色い小さな花を咲かせます。
安芸高田市向原町虫居谷の山の斜面には、広さ40アールのミツマタの群生地があり、例年は3月中旬から下旬にかけて見ごろを迎えます。
和紙の原料にするために戦後まもなく植えられ、今は地元の人たちが花を楽しんでもらおうと遊歩道を整備するなどしています。
このところの冷え込みで、ことしはまだ7分咲きといったところですが、訪れた人たちはかれんに咲くミツマタの花を眺めながら散策したり、写真に収めたりして楽しんでいました。
遊歩道を整備している坂上地域振興会の岡均会長は「皆さんに喜んでもらえるよう一生懸命手入れをしています。甘い香りと幻想的な風景を楽しんでもらいたいです」と話していました。
ミツマタの花は天候次第で4月上旬まで楽しめそうだということです。