尾道市 “暗夜行路”ちなんだサイダー開発 文学の街魅力発信

尾道市の文学の街としての魅力を発信しようと、尾道にゆかりのある作家、志賀直哉の代表作、「暗夜行路」をモチーフにしたサイダーが開発されました。

この「尾道文学サイダー志賀直哉編」は、明治から昭和にかけて日本の文学界をけん引した作家、志賀直哉の小説で尾道が舞台となっている「暗夜行路」をモチーフに開発されました。
開発者によりますと、作品のテーマの1つとなっている「絶望感」を表そうとサイダーの色を真っ黒にし、飲み干したあとにもう1つのテーマである「光明」が感じられる仕掛けが施されているということです。
向島の飲料メーカーと尾道市などで書店を経営する会社が、尾道の文学の街としての魅力を発信していこうと作っている、尾道ゆかりの作家を題材にしたサイダーの第2弾として開発され、黒い背景のラベルには「暗夜行路」の中の一節や、作品に登場する尾道水道の写真が入っています。
書店を経営する会社の担当者は「暗夜行路の舞台が尾道だと知ってもらい、尾道の魅力を知るきっかけになってほしい」と話していました。
このサイダーは3月から尾道市や福山市などの書店や製造する飲料メーカーの店舗で販売されています。