宮島の包ヶ浦公園に施設誘致構想

廿日市市は、宮島の包ヶ浦自然公園に1部屋10万円以上を想定した新たな宿泊施設を誘致しようと事業者の公募に向けた準備を進めていて、これに伴い、今あるキャンプ場などは3月末で閉鎖されます。

宮島の東部にある包ヶ浦自然公園は15.5ヘクタールの敷地があり、多い時では年間16万人が訪れていましたが近年は利用者数が落ち込んでいます。
廿日市市は園内の市有地の一部に観光客向けの宿泊施設を誘致しようと事業者の公募に向けた準備を進めていて、これに伴い、園内のキャンプ場やテニスコートなどの有料施設は、今月末で閉鎖されます。
市は誘致を目指す新たな宿泊施設について客室数50室以内、1部屋あたりの宿泊料金10万円以上を想定していて、今後、宮島の観光協会や旅館組合などの代表でつくる協議会で事業者の公募に関する要領を示し、地元の意見を聞くことにしています。
市によりますと構想に対してすでに複数の事業者が関心を示している一方で、島内からは、深刻な課題となっている人手不足に拍車をかけるといった反対の声も出ています。
廿日市市観光課は「宮島にも廿日市市全体にも利益をもたらす施設を誘致したい」としています。