映画「オッペンハイマー」広島市で試写会

映画「オッペンハイマー」広島市で試写会

原爆の開発を指揮した学者を題材にし、アカデミー賞で作品賞などを受賞した、映画「オッペンハイマー」の試写会が、12日夜、広島市で開かれました。

「オッペンハイマー」は、第二次世界大戦中のアメリカで、原爆の開発を指揮した理論物理学者のロバート・オッペンハイマーが題材となった映画で、日本時間の11日行われた、アカデミー賞の授賞式では、作品賞や監督賞など7部門を受賞しました。
日本では今月29日から公開されるのを前に、映画の試写会が、12日夜、広島市中区の映画館で開かれ、県内の大学生や高校生、およそ110人が鑑賞しました。
上映後にはトークイベントも行われ、登壇した元広島市長の平岡敬さんや映画監督の森達也さんらが映画について意見を交わし、「オッペンハイマーは悩み続ける弱い人間だったからこの映画ができた。あらためて核兵器について考える契機になる」とか、「核開発の実相を描いた新しい映画だ。見た人によって受け取るメッセージは異なる」などと述べました。
試写会に参加した崇徳高校2年の梅次彩葉さんは「広島の視点でしか戦争や原爆について考えたことがなかったが、さまざまな視点からしっかりと考えることが大切だと思った」と話していました。