“核廃絶へともに行動を”米平和団体が被爆者団体と対話集会

原爆投下を謝罪し核兵器の廃絶に向けてともに行動していこうと、カトリック教会の平和団体のアメリカ支部のメンバーが広島市を訪れ、被爆者団体と対話集会を開きました。

広島を訪れたのはカトリック教会の平和団体「パックス・クリスティ」のアメリカ支部の巡礼団で、広島市で6つの被爆者団体の代表と対話集会を開きました。
集会では、巡礼団のローズマリー・ペイス共同代表が、被爆者や広島市民に原爆投下を謝罪する声明を読み上げ「残虐な行為が二度と繰り返されることがないよう、核兵器の完全な廃絶を目指して歩むよきパートナーとして、行動する努力を惜しまないことを誓います」と述べました。
これに対し、被爆者団体を代表して県被団協の箕牧智之理事長が、「世界のリーダーであり、核大国でもあるアメリカでこのような動きが起きていることを、私たちは言い様もないほどにうれしく感激しています」とあいさつしました。
このあと、▼核保有国が核兵器禁止条約に参加することや、▼条約に日本が署名・批准することなどを求める共同宣言を発表しました。
終わりに、もう1つの県被団協の佐久間邦彦理事長が「今、まさに核兵器の使用が危惧されています。再び核兵器を使用させないためには、廃絶以外にはありません。皆さん、ともに行動しましょう」とあいさつしました。
巡礼団の一行は12日まで広島に滞在して被爆樹木などを巡ったあと、長崎を訪問する予定だということです。