新スタジアムでバリアフリー対応を視察

新たに開業した広島市のサッカースタジアムを障害のある人などで作る団体のメンバーが訪れて、バリアフリーへの対応について視察しました。

先月広島市に開業した新しいサッカースタジアムを視察したのは、障害のある人などで作る県内の11の団体のメンバーおよそ30人です。
バリアフリーへの対応状況を確認してもらい、国の施策に役立てる狙いで中国運輸局などが企画したもので、参加者は施工会社の担当者から、スタジアムにはおよそ160の車いす席が設けられ、電動車いす用の電源も備えられていることや、光や音の刺激に過敏な人でも楽しめる「センサリールーム」では歓声の大きさが半分以下に抑えられることなどについて説明を受けていました。
参加した車いすを使う40代の女性は、「手すりが低く車いすに乗っていても不自由なく観戦できるのがいいと思った」と話していました。
参加者の意見はアンケートにまとめられ、国の会議で報告されるということで、中国運輸局バリアフリー推進課の櫻井克彦課長は「広島市が障害者の意見を聞いて建設された施設なので好評だった。今後、バリアフリーの先進事例として紹介したい」と話していました。