呉市の製鉄所跡地に防衛拠点 市民の声は

日本製鉄の呉市にある製鉄所の跡地に防衛省が複合防衛拠点を整備したいと申し出たことについて、呉市の中心部では歓迎する声がある一方、懸念の声も聞かれました。

70代の男性は「製鉄所の跡地となると土壌の問題などがあったので防衛省が一括でなんとかしてくれることは大変ありがたいです。海上自衛隊が昔からいて市民ともなじんでいるので、いいと思います」と話していました。
また50代の女性は「働き口がなくなって大変な思いをされていた方もいたようなので、活用のきっかけができたのはよかったです。呉は昔から海軍の町なのでそれを生かして強化されるのは心強いし、人口が毎月減っているので、これで人口が増えて街が活性化すればうれしいです」と話していました。
一方、80代の女性は「子どもや孫たちが巻き込まれないかが不安です。民間事業ならいいが、国が動いたらどうにもできないから残念だが見守るしかない」と話していました。
また、18歳の男子高校生は「跡地の活用については学校の総合学習の時間にも考えたことがあります。住んでいる人からすればもっと娯楽に使われればいいと思っていたが防衛省となるとどこかものものしい。製鉄所の雰囲気を残したまま何か使えればと思うが、さみしいなと思いつつどうしようもないですね」と話していました。