甘いかんきつ「はるか」出荷

かんきつの一種で蜂蜜のような濃い甘みが特徴の「はるか」の出荷が呉市の大崎下島で始まりました。

「はるか」は日向夏の種から生まれたかんきつの一種で、酸味を連想させる黄色い見た目に反して蜂蜜のような濃い甘みがあるのが特徴です。
生産者の川本正博さんは30アールの畑で「はるか」を栽培していて、はさみを使って黄色く色づいた実をひとつひとつ丁寧に収穫していました。
県内では4日から「はるか」の出荷作業も始まり、大崎下島の選果場では担当者が実に傷みがないかを確認したあと機械で大きさや色ごとに箱詰めしていました。
JAによりますと、今シーズンは夏以降に雨が少なかった影響で実が小ぶりとなり出荷量もやや少ない見込みですがその分、味が凝縮され、例年以上に甘みが強く仕上がっているということです。
生産者の川本さんは「ことしは今までになくおいしくなりました。見た目と味のアンバランスさを楽しんでほしい」と話していました。
「はるか」は、4月中旬ごろまで出荷され、県内に加え関西や関東に出荷されるほか、香港にも輸出される予定だということです。