EVバス本格運行前に出発式

広島市中心部で電気で動く「EVバス」の本格的な運行を前に、3日、関係者が出席して出発式が行われました。

広島電鉄と広島バスでは、現在、軽油を燃料とするディーゼルエンジンのバスを運行していますが、新たに「EVバス」を日本のメーカーと中国のメーカーから2台ずつ、あわせて4台導入しました。
導入された車両は広島駅を発着し、本通りや平和大通りなど広島市中心部を走る路線で3月中旬から運行される予定で、3日は広島県庁で関係者およそ20人が出席して出発式が開かれ、テープカットを行いました。
このあと、出席者たちは実際に「EVバス」に乗り込んで広島市中心部を移動し、乗り心地を確かめていました。
この「EVバス」は座席数が26席から28席で最大で77人が乗車でき、およそ6時間の充電で200キロほどの距離を走ることができます。
また、運転席の後ろには家庭用の電源コードの差し込み口も設置されていて、災害が起きた際などにはバスにためた電気を電源として活用できるということです。
広島電鉄の椋田昌夫社長は「公共交通機関として脱炭素に取り組む必要性があると考えて導入した」と話していました。
また、広島バスの高橋憲二取締役管理本部長は「さらなる導入については性能や価格などを踏まえて検討していきたい」と話していました。