広島菜を守れ!からし菜を除去

伝統野菜の広島菜を守ろうと、放置すると交配してしまうおそれがある「からし菜」を除去する作業が広島市で行われました。

この作業は広島市安佐南区川内で広島菜を栽培する農家らが毎年行っていて、2日は、およそ100人が「からし菜」が自生する太田川の河川敷に集まりました。
からし菜は広島菜と同じアブラナ科の植物で蜂が花粉を運ぶと広島菜と交配してしまうおそれがあり、それを防ぐためには除去をする必要があります。
除去作業は川の両岸およそ3キロにわたって行われ、参加者たちは鎌やくわなどを使ってからし菜を根から抜き取り、土のう袋に入れて回収していました。
参加した30代の農家の男性は「ことしはからし菜が多いので、やりがいがあります。これでいい広島菜ができると思います」と話していました。
栽培する農家などで作る広島菜委員会の溝口憲幸会長は、「蜂が交配するときれいな広島菜ができなくなる。作業をして伝統ある広島菜を守っていきたい」と話していました。