JR西日本 尾道駅などのロッカーから荷物配送へ

JR西日本は、大型の荷物を持たずに観光してもらおうと、駅などに設置したロッカーから提携先のホテルに荷物を配送するサービスの実証実験を3月から広島と大阪で始めることになりました。

国内の観光客に加え、外国人観光客も回復する中、鉄道やバスの車内にスーツケースなどの大型の荷物を持ち込むことで、車内の混雑などにつながるケースが出てきています。
こうした中、JR西日本は、ネット通販で注文した商品を受け取るためのロッカーを活用して、新たなサービスの実証実験を始めることになりました。
実証実験は、広島県尾道市と大阪市で行われ、このうち尾道市では、3月4日からJR尾道駅や尾道港、瀬戸田港に設置されたロッカーに荷物を預ければ、尾道市内や「しまなみ海道」の宿泊施設、およそ60か所に荷物を配送します。
料金は2000円から5000円で、英語や中国語などにも対応しているということです。
JR西日本の長谷川一明社長は先週の記者会見で、「手ぶら観光を実現するほか、オーバーツーリズム対策にもつなげたい。利用状況を踏まえてサービスの拡大も検討していく」と話していました。