「広島国際空港」が資本金を1億円に減資へ

広島空港を運営する「広島国際空港」は新型コロナの影響で利用客が落ち込み、厳しい経営が続いていることから資本金を1億円に減らす「減資」を行うことになりました。
税制上、中小企業とみなされ、税金の負担が軽くなることからこれによって会社は投資に使う資金を確保したいとしています。

広島空港は2021年に民営化され、複数の地元企業が出資する会社「広島国際空港」がターミナルビルや滑走路の運営を担っています。
しかし、民営化以降、新型コロナの影響で運航の休止が相次いだため、利用客が低迷し、グループ全体の最終的な損益は2021年度は24億円余り、2022年度は20億円余りのいずれも赤字で厳しい経営が続いています。
このため、会社では、株主総会にはかった上で3月上旬までに資本金を今の92億5000万円から1億円に減資するということです。
資本金1億円以下の企業は税制上、「中小企業」とみなされ、税金の負担が軽くなります。
広島国際空港は「厳しい経営環境の中、事業規模に合わせた資本金にすることにした。税負担が軽くなることで確保した資金は、現在進めているターミナルビルの増改築に向けた投資などに振り向けていきたい」としています。