原爆遺跡など正式に国史跡に指定

広島市内の6つの被爆建物からなる「広島原爆遺跡」と東広島市にある「西条酒蔵群」が21日、新たに国の史跡に指定されました。

広島市の「広島原爆遺跡」と東広島市の「西条酒蔵群」は去年10月、国の文化審議会が文部科学大臣に国の史跡に指定するよう答申し、21日、正式に史跡として指定されました。
このうち「広島原爆遺跡」は、今の平和公園レストハウスの旧燃料会館、旧日本銀行広島支店、旧本川国民学校校舎、旧袋町国民学校校舎、多聞院鐘楼、それに旧中国軍管区司令部防空作戦室のあわせて6つからなり、いずれも被爆の痕跡や実相を伝える遺跡だとされています。
また、「西条酒蔵群」は、白牡丹酒造延宝蔵、賀茂鶴酒造一号蔵、旧広島県醸造試験場、福美人酒造大黒蔵の4か所からなります。
近代に発展して現在も続く全国屈指の酒蔵群であり、近代酒造業の拡大の変遷が分かるとされています。
広島市や東広島市によりますと、広島の被爆建物が国の史跡に指定されるのは平成7年の原爆ドーム以来で、酒蔵の指定は全国でも初めてだということです。
これで県内の国の史跡は、特別史跡の2件を含めて31件となります。