呉市の旅館で16人ノロウイルスによる食中毒 食事提供を禁止

呉市の旅館で食事をした16人が下痢やおう吐などの症状を訴え、呉市保健所はノロウイルスが原因の食中毒と判断し、20日、この旅館での食事の提供を禁止する処分を行いました。

食事の提供を禁止する処分を受けたのは、呉市にある仲田旅館の本館です。
呉市保健所によりますと、この旅館の本館と3つの別館に宿泊している客のうち男性16人が、2月15日から16日にかけて下痢やおう吐などの症状を訴えました。
16人が共通して食べたのは旅館で出された食事で、患者と調理担当者から食中毒を引き起こすノロウイルスが検出されたということです。
保健所は、旅館の食事によるノロウイルスが原因の食中毒と判断し、20日、この旅館での食事の提供を禁止する処分を行いました。
今後は安全な食品が提供されることが確認された時点で処分の解除を行うということです。
また、16人はいずれも入院しておらず全員が快方に向かっているということです。
保健所は、ノロウイルスの予防について症状がある場合は調理を控える、手をせっけんと流水でよく洗う、食品は中心温度85度から90度で90秒以上を目安に十分に加熱することなどを呼びかけています。