広島の日本酒販路拡大へ 海外バイヤーなどが酒蔵見学ツアー

広島県で造られた日本酒のおいしさを知ってもらい、販路の拡大につなげようと、海外のシェフやバイヤーを対象にした酒蔵の見学ツアーが、呉市の酒造会社で行われました。

このツアーは、県内で造られる日本酒のおいしさを海外の人にも知ってもらい販路の拡大につなげようと広島県が企画したもので、フランスとイタリアのシェフやバイヤーなど11人が5つの酒蔵を訪れました。
このうち、20日に訪れた呉市の酒蔵では、もろみの発酵具合を確認したり、日本酒をしぼったあとの酒かすを味見したりしていました。
このあと、ヨーロッパでの提供を想定したワイングラスでの日本酒のテイスティングも行われ純米大吟醸や日本酒で造った梅酒などを飲み比べたほか、酒かすを使ったカステラなどのスイーツを楽しんでいました。
参加したミシュランの一つ星レストランで働くフランス人のシェフは「すべての酒造会社に違いがありとても刺激的です。フレンチでも白ワインの代わりに日本酒を使って料理することがあるが、その割合を多くしたい」と話していました。
また発酵を専門とするイタリア人のシェフは「広島での天然醸造と、それが味に与える影響を感じることができてよかったです。酒かすはビーガンチーズの代わりとしても使えると思いました」と話していました。