廿日市市 宮島口の混雑’見える化’へ

廿日市市は、観光地・宮島のオーバーツーリズムの防止につなげようと、対岸の宮島口周辺の混雑状況をネット上で「見える化」する事業などを新年度の当初予算案に盛り込みました。

廿日市市は、宮島口周辺の国道2号線の渋滞や駐車場の混雑対策としてパークアンドライドや高速道路の割引などを進めてきましたが、新年度の当初予算案に新たな対策を盛り込みました。
具体的には、宮島口周辺にある24か所の駐車場の空き状況をデジタル技術を使って「見える化」してネット上で公開しスマートフォンなどでも見られるようにする事業に700万円を盛り込んでいます。
また、観光客が多く訪れることによって発生している宮島のごみ問題については、外国人にもわかるよう島内のごみ箱の位置をピクトグラムで案内するなどの事業に650万円を計上しています。
市は、宮島を訪れる人から1回100円を徴収する宮島訪問税で新年度は3億5000万円の税収を見込んでいてこうした事業の費用にもあてる方針です。
廿日市市観光課は「オーバーツーリズムの防止や観光客の快適性の向上につなげたい」としています。
これらの事業費を盛り込んだ廿日市市の新年度当初予算案は21日開会する市議会に提案されます。