原爆資料館の音声ガイドにウクライナ語を追加へ

広島市の原爆資料館は、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの大使館からの依頼を受けて展示内容を説明する音声ガイドに、新たにウクライナ語を今月から追加することになりました。

去年5月に開催されたG7広島サミットでは、参加したウクライナのゼレンスキー大統領が原爆資料館を視察していて、資料館を運営する広島平和文化センターによりますと、サミットのあと、ウクライナ大使館から、展示内容を説明する音声ガイドにウクライナ語を追加してほしいという依頼が書面で届いたということです。
書面には「現在ロシアの侵攻を受けているが、戦争が終われば、ウクライナ国民も海外に行けるようになり、原爆資料館にも訪れるだろう」という趣旨の内容が書かれていたということです。
これを受けて資料館は音声ガイドの原稿をウクライナ大使館に提供し、去年12月に大使館からウクライナ語に翻訳した音声データの寄贈があったということです。
原爆資料館では今月16日からウクライナ語を音声ガイドに追加することにしていて、これで原爆資料館の音声ガイドが対応する言語の数は15になります。