尾道市生口島に初めての障害者就労支援施設が完成

尾道市の生口島にこれまでなかった障害者の就労支援施設が完成し、落成式が行われました。

尾道市瀬戸田町の生口島にできた「ボナプール楽生苑」では10日、施設を設計した建築家の伊東豊雄氏ら100人余りが参加して落成式が行われました。
1階には島特産のレモンやみかんなどのかんきつを搾ってジュースにする作業場が設けられていて、出席者は障害者が搾ってつくった生口島のみかんジュースで乾杯して完成を祝いました。
2階は最大40人が泊まれる観光客向けの宿泊施設となっていて、障害がある人が部屋の清掃や洗濯の作業にあたります。
運営する社会福祉法人では、1年目は10人の障害者がこの施設で働くことを目標にしていて、子ども食堂や料理教室などを開いて地元の人も訪れる地域の交流拠点にしたいとしています。
施設を運営する社会福祉法人の山中康平理事長は「地域の人から外国の人まで気軽に集える多様性をキーワードにした施設にしたい。気軽に集まって楽しんでほしい」と話していました。