広島・山口両県知事が特産品の海外展開など意見交換

広島県の湯崎知事と山口県の村岡知事が山口県東部の岩国市で会談し、特産品の海外展開など共通の課題について意見を交わしました。

広島県と山口県の両知事による会談は地域の課題に連携して取り組もうと平成26年度から開かれていて、7回目となる今回は特産品の海外展開の促進などをテーマに岩国市で開かれました。
両知事は会談に先立ち、日本酒の獺祭で知られ、アメリカのニューヨーク州に酒蔵を新設するなど海外展開を進める旭酒造の本社工場を訪ね、製造工程を視察しました。
このあと酒造会社の会議室で意見を交わし、広島県からはアジアやEUをターゲットにカキの販路拡大に取り組んでいること、山口県からは東アジアを中心に日本酒の輸出拡大に取り組み輸出量を伸ばしていることが紹介され、国内市場が縮小する中で、販路を海外に拡大することが重要だという認識を共有しました。
会談の後、広島県の湯崎知事は「山口では海外展開の際に現地の県人会の協力を得ていると聞いたので広島でもこうした組織との連携を考えていきたい」と話していました。
山口県の村岡知事は「フグの輸出に取り組んでいるが安全性などの問題で苦労しているので、広島のカキの輸出を参考にしたい」と話していました。