節分に廿日市市の速谷神社で4年ぶり豆まき

3日は節分の日です。
廿日市市の神社では、訪れた人の厄をはらい福を呼び込もうと、4年ぶりに豆まきが行われました。

廿日市市にある速谷神社では、毎年、2月3日の節分の日に厄災をはらい清めたり、鬼をはらって幸福を招き入れたりする神事を行っています。
新型コロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、ことしは4年ぶりに行われ、およそ300人が参加しました。
社殿では、白い装束を着た神職が、鬼が出入りする鬼門と裏鬼門の方向に弓でそれぞれ3本の矢を打ち込み豆をまきました。
そして境内に移動すると、神職が沸騰した釜のお湯に浸したささの葉を参列者の頭の上に勢いよく振り上げしぶきをかける「湯立て」の神事を行いました。
このあと、年男や年女などが「鬼は外、福は内」と大きな声でかけ声をかけながら袋に入った豆や餅をまき、訪れた人たちは両手を大きく伸ばしたり袋をかざしたりして受け取っていました。
広島市から訪れた家族は、「湯立ての儀式に参加するのは初めてですが、想像以上に湯がかかって清められた気がします。豆まきも子どもと楽しめて、来てよかったです」と話していました。
速谷神社の櫻井建弥宮司は「ことしは年の初めから地震や航空機事故があり大変な年になるかと思ったが、儀式に参加していただいた皆さんには無病息災で穏やかな1年を迎えてほしい」と話していました。