広島市 路線バスの共同運営に向け 4月に新組織発足へ

経営が厳しい路線バスの共同運営に向けて、広島市は、ことし4月にバス会社8社と新たな組織を立ち上げ、具体的な検討を進めることになりました。

広島市は8つのバス会社が路線バスを共同で運行する計画を掲げ、去年12月には、重複する路線を集約したり、新たな需要を掘り起こしたりするための実証実験を行いました。
この実証実験の結果を踏まえて、広島市は共同運営に向けた基本方針をまとめ、2日、広島市議会の都市活性化対策特別委員会で報告しました。
それによりますと、市とバス会社8社が参画する新たな組織をことし4月に立ち上げます。
新たな組織が司令塔の役割を果たして、各社ごとに決めていた路線や運行計画を一体で決めることにしていて、具体的には、▼過密になっている市内中心部の路線を整理し、▼整理した分は郊外の路線を維持するために振り向けること、それに▼車両や施設を共同で利用することなどを検討することにしています。
こうした取り組みを来年度から5年から6年程度かけて、順次、実施したいとしています。