広島県 平川教育長 3月末の任期満了で退任へ

広島県教育委員会の平川理恵教育長が、3月末の任期満了に合わせて退任することになりました。

湯崎知事は1日午前、県議会の中本隆志議長らと会談し、平川教育長に来月末の任期満了をもって退任してもらい、続投させない考えを伝えたことを明らかにしました。
湯崎知事は会談後、記者団の取材に対し、「平川教育長にはしっかりと教育行政を進めてもらい、ある程度の基盤を作っていただいたので次の人に引き継いでもらうことを考えている」と述べました。
平川教育長は、広島県では初めてとなる民間出身で女性の教育長として2018年4月に就任し、2021年からは2期目の任期を務めていて、不登校対策や公立高校の入試改革などに取り組みました。
一方で、県教育委員会の事業をめぐり、2つの契約が、外部の弁護士による調査で官製談合防止法などに違反していると認定され、県議会から特定の事業者を優遇していたのではないかとの指摘が相次いでいました。
湯崎知事は「さまざまな改革を進めたことを非常に評価しているし、もともと2期6年務めてもらうことを念頭に置いていた。法令違反になるような結果になったことは遺憾だが、改革の副作用だったと受け止めている。適正な後任人事を考えたい」と述べました。
県は、2月に開会する定例県議会に後任となる教育長の人事案を提出する見通しです。