湯崎知事会見 新型コロナ感染者増加傾向で注意喚起

広島県の湯崎知事は、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるとして、手洗いや適度な換気といった基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけました。

広島県によりますと、県内の新型コロナの感染者数は、今月21日までの1週間で定点把握での1医療機関あたりの平均が11.42人と10週連続で増加し、1か月前のおよそ3.6倍になっています。
湯崎知事は30日の会見で「入院患者数も増加しており、医療機関には積極的な患者の受け入れを要請している。減少傾向に転じていたインフルエンザも直近では微増していて、新型コロナと両方の感染拡大が懸念される状況だ」と述べました。
その上で、手洗いや適度な換気、医療機関などでのマスク着用といった基本的な感染対策の徹底や、費用の全額を公費で負担するのがことし3月までとなっているワクチン接種の検討などを改めて呼びかけました。
また、全国的にせき止めやたんを切る薬などの供給が不足している状況が続いているとして、必要な人に薬が届くよう、医療機関や薬局での対応に協力してほしいと述べました。