福山市「世界バラ会議」へ バラの枝の糸混ぜた糸でデニム生地

来年、福山市で開催される「世界バラ会議」に向けて、バラの枝を原料に混ぜ込んだ糸が完成し、工場で糸を織る作業が行われました。

この糸は、福山市で世界中からバラの愛好家が集まる「世界バラ会議」が来年5月に開催されるのを前に、市が、市民や企業から募集したバラを使った新たな事業で使われます。
事業では、バラの枝を材料に混ぜ込んだ糸で福山で製造がさかんなデニムを作ることになっていて、市内でせんていしたバラの枝を細かくしてパウダー状にしたものを麻にまぜて作った糸がお披露目されました。
糸を作った会社によりますと、この糸は、綿の糸の半分ぐらいの重さで、肌触りがよく吸水性や速乾性にすぐれ、抗菌・消臭の効果が期待できるということで、工場でさっそくデニム生地が試作されました。
糸を作った会社の富井岳さんは「今まで廃棄されていたものが地域と連携して形になることに意味があると思う。バラ会議に向けて訪れる人に知ってもらいたい」と話していました。
今後、3月までにサンプルを完成させ、その後、ジーンズとして商品化するということです。