ICAN パーク事務局長が被爆者や高校生と意見交わす

核兵器禁止条約の採択に貢献しノーベル平和賞を受賞した国際NGO、ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンのメリッサ・パーク事務局長が広島市でパネルディスカッションに参加し被爆者や県内の高校生と意見を交わしました。

ICANのパーク事務局長は核兵器禁止条約の発効から3年となるのにあわせて19日から広島を訪れていて、20日は広島市中区の原爆資料館で講演しました。
パーク事務局長は講演で核抑止論の放棄を訴えた上で「唯一の被爆国である日本が、核兵器廃絶に向けて率先して核兵器禁止条約への参加を決めるという具体的な行動が必要だ」と述べました。
このあとパネルディスカッションが行われ被爆者や県内の高校生と意見を交わしました。
パーク事務局長はこのなかで高校生から「県外の高校生に平和についての意識を日常的に持ってもらうためにはどうしたらよいのか」と質問されたのに対し、「被爆体験を被爆者に繰り返し語ってもらい若い人が継承して、核兵器の危険性を発信し続けていくことが重要だ」などとアドバイスしていました。
パネルディスカッションを終えてパーク事務局長は「被爆者の声を直接聞いて、よりいっそう、このキャンペーンを大きくしていく必要があると感じた。人間が作り出した核兵器は人間の手で終わらせなければならない」と話していました。