江田島市の林野火災 約240ha焼失 鎮火の見通し立たず

13日に発生した江田島市の林野火災では、15日午前までにおよそ240ヘクタールが焼け、丸2日以上たった今も鎮火の見通しは立っていません。
消防などは16日も引き続き消火活動にあたることにしています。

江田島市では13日午前10時すぎ、陀峯山での火災が把握されてから消火活動が続けられ、15日も朝7時ごろから県内各地の消防隊員や地元の消防団員あわせて155人と陸上自衛隊が、ヘリコプターや消防車で活動を行いました。
しかし、消防によりますと、15日午前10時までにマツダスタジアム68個分にあたる242.6ヘクタールが焼け、夕方の時点でも鎮火の見通しは立っていません。
けが人や建物などの被害は出ていないということです。
現場の付近では広い範囲にわたって山肌が黒く焼け、ところどころ白い煙が上がっていて、あたりには焦げたような臭いがたちこめていました。
消防などは16日も引き続き消火活動にあたることにしています。
江田島市の山あいにある残土の処分場では、すぐ近くまで火が来ていて、被害が及ばないよう従業員が重機を使って周囲の木や枯れ草を伐採したということです。
処分場の従業員の男性は「朝はところどころ燃えている木から煙が出ていた。土曜日に燃えていたのは反対側の山だったので、ここまで火が来ているとは思わなかった。こんなことは初めてです」と話していました。