尾道市因島出身の作家 湊かなえさん 尾道映画祭に登場

尾道市因島出身の作家 湊かなえさん 尾道映画祭に登場

尾道の映画のまちとしての魅力を発信しようと開かれている「尾道映画祭」の最終日に地元出身の人気作家、湊かなえさんが登場し、ふるさとでの思い出や作品への原動力を語りました。

「尾道映画祭」は市民などで作る実行委員会が2017年から開いていて、ことしが7回目です。
最終日の15日は尾道市の因島出身の人気作家、湊かなえさんが原作のミステリー映画「母性」が上映された後、湊さんや廣木隆一監督のトークショーが行われました。
この中で湊さんは、高校生まで過ごしたふるさとの因島での生活について海水浴や貝を掘りに行った思い出を紹介し、「今、因島に帰ると、貝がいなくなっているのを見て自分の原風景になっている経験が子どもの時にできてよかった」と語りました。
また、作品を生み出す原動力を聞かれ「自分が作品で描く親子などの人間関係について、ほかの人はどう感じるだろうと思う。読者と共有することで知りたいこと、見てみたい景色がある。そういったことが原動力になっている」と話していました。
トークショーを聞いた尾道市に住む30代の女性は「作品を読んで湊さんがクールな人だとずっと思っていたがすごく暖かみのある人だと感じ作品とはちょっとイメージが違って驚いた。今後、作品がより楽しめる」と話していました。