福山藩の記録文書を公開

江戸時代の福山藩の藩政や生活などを記録した2000点を超える文書が福山市の福山城博物館に寄託されました。
藩の歴史がわかる貴重な資料だということで、その一部が公開されています。

福山城博物館に寄託されたのは、江戸時代、150年以上にわたり福山藩を統治した阿部家に代々仕え、「藩主の側近」として活躍した大岡家が残した2003点の文書で、このうち6点が公開されています。
このうち1750年ごろの福山城の間取りを示した絵図は、建物の役割ごとに赤や黄色で色分けされていて、役所としての機能に加え住居としての機能もあったことがうかがえます。
1868年、戊辰戦争で福山藩などが現在の函館の警護を担った際の部隊について記された文書も展示され、このうち1つの小隊を大岡家が率いていたことがわかるということです。
福山城博物館の学芸員の皿海弘樹さんは「藩主の側近として仕えた家が残した長期間にわたる資料で、福山藩の歴史がわかる大変貴重な資料だと思う」と話していました。
6つの資料は1月21日まで福山城博物館で公開されているほか、市は今後、すべての資料を公開することを検討しているということです。