JR芸備線の利用促進策 大学生が提案

利用者の落ち込みが続くJR芸備線について地方鉄道を学んでいる広島経済大学の学生が利用促進策を国やJRなどの担当者へ提案しました。

厳しい経営が続くJR芸備線の一部区間について国は路線の存続やバスへの転換などを議論する協議会の設置を検討しています。
この協議会での議論の参考にしてもらおうと、地方鉄道を学んでいる広島経済大学の学生10人が芸備線の利用促進策について18日、国や県、それにJRの担当者へ提案しました。
この中では▽庄原市の国営備北丘陵公園にはサイクリングコースがあることから、自転車を持ち込める「サイクルトレイン」の運行や▽列車内の空きスペースを活用して荷物の輸送も行う「貨客混載」に取り組むこと、それに▽三次市特産のワインを列車内で楽しめるツアーなどを提案しました。
JR西日本広島支社の飯島正泰課長代理は「ほかの線区で実績のある貨客混載やサイクルトレインは実現の可能性がある。ほかの提案も参考にしたい」と話していました。
中国運輸局の地方鉄道再構築推進調整官の遠北俊貴さんは「協議会が設置されれば、一般の人の意見を聞く場や実証事業を通じて地域交通がどうあるべきか考えていきたい」と話していました。
提案を行った大学生は「芸備線に関わる多くの人に聞いてもらえたのでよかったです。8月に芸備線に乗って魅力を感じたのでぜひ路線を残してほしいです」と話していました。