福山市「信岡家住宅」 かやぶき屋根のふき替えを小学生が見学

国の文化財に登録されている、福山市の江戸時代後期の建物、信岡家の茶室で地元の小学生たちがかやぶき屋根のふき替え作業を見学しました。

福山市新市町にある「信岡家住宅」は、江戸時代に地域の有力者だった信岡家の母屋や蔵などが当時の姿のまま保存されている国の登録有形文化財で、現在、一部のかやぶき屋根をふき替えています。
18日、地元の戸手小学校の4年生およそ70人が見学に訪れました。
はじめに児童たちは、長さ1メートルを超えるかやを切る作業に挑戦し、職人から説明を受けながら、裁断機を使って実際の作業を体験しました。
そのあと、職人と一緒に児童は工事中の茶室の足場にのぼって、束ねられたかやを屋根に並べて整える作業を見学し、職人からかやぶき屋根にはかやのほか、竹や麻などを使っているという説明を受け、児童たちは興味深そうに話を聞いていました。
参加した女子児童は「はじめは、かやぶき屋根は丈夫じゃないと思いましたが、思ったより硬くてがっしりしていました」と話していました。
「信岡家住宅保存会」の大角雄三さんは「かやのことはもちろん、それ以外にも信岡家住宅には日本の伝統的なものがあるので知ってもらえてよかったと思う」と話していました。