高校生平和大使ら帰国「今後も核兵器の非人道性訴えたい」

核兵器禁止条約の締約国会議にあわせてアメリカ・ニューヨークを訪れていた高校生平和大使と元平和大使の大学生が帰国して記者会見を開き、「今後も世界に向けて核兵器の非人道性を訴えたい」と決意を述べました。

記者会見を開いたのは、高校生平和大使で、AICJ高校1年生の尾崎心泉さんと元平和大使で広島市立大学1年生の大内由紀子さんです。
先月27日から5日間、ニューヨークで開かれた核兵器禁止条約の締約国会議にあわせて現地を訪れ会議を傍聴したほか、海外で被爆した人との交流やサイドイベントでのスピーチなどを行い、今月1日に帰国しました。
記者会見で大内さんは「核実験の被害を受けた海外の被爆者の話を聞き、国から援助を受けられないという話が印象的だった」と振り返りました。
その上で「日本政府は会議に参加していないが、そういう国に被爆者支援の知見を生かした助言ができると思う。引き続き、日本政府に参加を求めたい」と話していました。
尾崎さんは「今回の訪問で、核廃絶には世界中の人々が団結して訴えかけることが大事だと感じた。被爆体験が聞ける最後の世代として被爆者の声を聞き、今後も世界に向けて核兵器の非人道性を訴えたい」と決意を述べました。