「日本はオブザーバー参加を」総領事館前で広島の大学生が訴え

核兵器禁止条約の締約国会議にあわせてニューヨークを訪れている広島市の大学生が、現地の日本総領事館の前で日本政府に会議へのオブザーバー参加を求めるスピーチを行いました。

ニューヨークにある日本総領事館の前に集まったのは締約国会議にあわせて現地を訪れている被爆者や若い世代、それに核兵器廃絶を目指して活動する各国のNGOなどあわせておよそ100人です。
集会では、日本政府に対し会議にオブザーバーとして参加するよう求める署名活動を続けてきた、広島市立大学1年の大内由紀子さんが英語でスピーチを行いました。
「高校生平和大使」も経験した大内さんは、広島で被爆し白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんについて説明したうえで、「核兵器を用いてつくられる平穏は平和とはいえません。日本政府は、核兵器廃絶を先導する勇気を持ってください。核兵器がなくなる日まで団結し、継続して声を上げていきましょう」と訴えました。
大内さんは、「若者が発言することで条約参加への機運を高めることができるのではないかと思っています。これからも国内だけでなく海外にも核兵器の非人道性を訴えます」と話していました。