ホーユー食事提供停止問題 県内の全高校寮で食事提供再開

広島市の会社「ホーユー」が学校の寮などで食事の提供を停止した問題で、県内の高校で唯一、提供が再開されていなかった広島市立沼田高校でも27日から食事の提供が再開され、生徒たちが温かい食事を楽しみました。

広島市の「ホーユー」は経営が悪化し、各地の学校の食堂や寮などで食事が提供できなくなり、広島市安佐南区の市立沼田高校でも、ことし9月から寮生への食事の提供が停止しました。
沼田高校では弁当などで対応を続けていましたが、市内の別の業者との契約が完了したため、27日から食堂で寮生への食事の提供が再開されました。
この日の昼食の献立は「豚肉の塩レモン炒め」と副菜が2品で、再開を記念してデザートにケーキも用意されました。
生徒たちはそれぞれ自分でごはんや味噌汁、おかずを盛りつけて用意すると、久しぶりの学校での温かい食事を楽しんでいました。
3年生の女子生徒は「みんなこの日を待ち望んで、楽しみにしていました。種類も豊富で量も多くて、とてもおいしかったです」と話していました。
三浦秀行校長は「支援してくれた地域の方に感謝したい。食事は生徒たちの生活に欠かせないもので、笑顔で食べる様子が見られてよかった」と話していました。
これで「ホーユー」の影響を受けた県内すべての高校の寮で食事の提供が再開されました。