河井事件被買収の安芸太田町議の有罪確定へ

4年前の参議院選挙をめぐり、広島県安芸太田町の町議会議員が河井克行元法務大臣から現金を受け取った罪に問われた裁判で、最高裁判所は18日までに議員側の上告を退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。
確定すれば法律の規定により議員は失職します。

安芸太田町の町議会議員の矢立孝彦被告(70)は、河井元大臣から、妻の案里氏を当選させるための選挙運動への報酬と知りながら現金20万円を受け取ったとして公職選挙法違反の罪に問われました。
矢立議員は「現金を受け取る意思はなく返すために保管していた」などと無罪を主張しましたが、1審の広島地方裁判所と2審の広島高等裁判所は罰金10万円と受け取った20万円の没収を言い渡しました。
このため議員側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の宇賀克也裁判長は18日までに退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。
判決が確定すると、法律の規定により矢立議員は失職します。