新スタジアムに「キャプテン翼」の巨大壁画設置へ

来年2月に開業する広島市の新しいサッカースタジアムに、人気漫画「キャプテン翼」の主人公、大空翼が世界平和を訴えるシーンを描いた巨大な壁画が設置されることになりました。

これはスタジアムの指定管理者で来シーズンから本拠地として使うサンフレッチェ広島が16日、キャプテン翼の作者、高橋陽一さんとともに広島市中区で記者会見して発表しました。
それによりますと、広島市中区に建設中のサッカー専用スタジアム、「エディオンピースウイング広島」は平和公園や原爆ドームの近くにあることから、サンフレッチェと「キャプテン翼」がコラボして世界へ向け平和とスポーツの力を発信するプロジェクトを立ち上げ、その象徴として巨大な壁画を設置します。
壁画は幅およそ10メートルでスタジアムの外周に設置され、主人公の大空翼がワールドユースで優勝した際のスピーチで、戦争ではなくサッカーで戦おうと平和を訴えるシーンが描かれるということです。
高橋さんは「世界中からお客さんが平和公園や原爆ドームを訪れるのでその流れで壁画を見ていただければ。戦うならサッカーで戦ってほしいという思いをずっと持ち続けているのでそういう思いが伝わってほしい」と話しました。
サンフレッチェの仙田信吾社長は「キャプテン翼は世界中で1億部近く発行され、愛されている。世界中の人が集まり、平和や広島の復興について考えるきっかけにしてもらいたい」と話しました。
壁画は来年2月の開業までに完成させる予定だということです。