JR「セノハチ」車輪の空転対策で砂を配備

11月6日、JR山陽本線が列車の車輪の空転により運転を取りやめたことを受けて、JR西日本は、今後、同じように空転が起きた際に速やかに運転が再開できるよう、対象の区間に車輪とレールの間にかませる「砂」を準備する対策を取りました。

JR山陽本線は、11月6日の夕方、広島市安芸区の瀬野駅と東広島市の八本松駅の間で列車の車輪が空転し、一部区間の上下線で終日運転を取りやめました。
列車が止まった区間は、「セノハチ」と呼ばれる急勾配の難所で、JR西日本は雨が降ったりやんだりして線路がまばらにぬれていたことが空転の原因だとみています。
このためJRは、今後、同じように空転が起きた際に速やかに運転が再開できるよう、瀬野駅と八本松駅を結ぶおよそ7キロの区間に、車輪とレールの間にかませる「砂」をあらかじめ準備しておく対策を取りました。
「砂」を入れた容器をこの区間に13か所に分けて置いておくということで、JR西日本は「空転が起きても早く再開できるよう努めていきたい」としています。