拡張工事中のクレアライン 現場を報道公開

広島呉道路、通称「クレアライン」を2車線から4車線に拡張する工事の現場が7日、報道陣に公開され、進捗状況の説明が行われました。

広島市と呉市をつなぐ広島呉道路は5年前の西日本豪雨の際に道路ののり面が崩れておよそ80日間にわたって通行ができなくなり、住民の生活や経済活動に大きな影響が出ました。
これを受けて、災害で道路に被害が出ても一部の車線で通行が可能になるように坂北インターチェンジと呉インターチェンジ間のおよそ12.2キロの区間を2車線から4車線に拡張する工事がおととしから進められていて、工事の現場が報道陣に公開されました。
このうち全長2.4キロほどの新しい「呉トンネル」の掘削現場では、1メートルごとに壁にコンクリートを吹きつけながら掘り進めていることなどが説明されました。
また、掘削した土を埋め立て地へ運搬するための拠点施設では、1度におよそ1200立方メートル、大型のダンプカー280台分の土を船で運び出せることが紹介されました。
西日本高速道路広島工事事務所の諸岡伸所長は「昨今、自然災害が激甚化する中で、命を守り経済活動を維持していくためにも着実に工事を進めていきたい」と話していました。